職人として、想いを込めて作り上げる家具
建築事業部 木工室
川倉です。
現在、施工真っ最中の松本のお蕎麦やさんがあります。
こちらの店舗に納品間近の無垢の 巨大なテーブルがあるのですが
その天板の節穴加工について紹介したいと思います。
天然の木には必ず節というものがあります。
節とは木の内側に残った枝の痕です。
建材としては節は嫌がられるものであり、
基本的には邪魔もの扱いされるケースが多いです。
しかし無垢板のテーブルにおいてはその節すら
独特の雰囲気を醸し出し、
天然物である事を示しており、
家具の風合いを引き出す魅力の一つになっています。
今回使う板にもやはり節穴がありました。
穴は大きく、そのままにすると穴の中にゴミが入ったりするので
お客様はその点を気にされていました。
樹脂やパテで埋めてしまうこともできるのですが、
今回私は透明の板をはめ込む加工をすることにしました。
理由としては、穴を埋めずにあえて見せることで、
穴の奥行き感やゴツゴツとした自然の木肌を感じてもらうことができるからです。
(これが透明な板をはめ込んだ後です↓)
とても自然な見え方を残しつつ、
ゴミが溜まらないというメンテナンス性を兼ね備え、
とても綺麗に仕上げることができました。
せっかく自然の物を使うわけですから、
自然な形で提供したいものです。
穴を埋めないという判断もあるかと思いますが、
今回はお客様のご不安を解消するために、このような加工をいたしました。
お客様の課題を解決するために、
色々なアイデアを私達職人からも出し合って、
お客様の繁盛の為、日々の仕事に取り組んでおります。
建築事業部 木工室
川倉